終電を逃したけど家までタダで帰れた話。
それでも帰る家がある。
真夜中の人身事故
仕事を終えて、終電間際の自宅へと向かう電車へ乗り込んだ時でした。
「◯◯駅で発生しました人身事故の影響により、ダイヤに乱れが発生しております。大変ご迷惑をおかけしますが〜…」
溜め息がこぼれ始める車内。私も早く家に帰って風呂に入って布団に入りたいので多少の落胆はありましたが、電車の行き先は自宅方面に向かっているし、ダイヤは乱れてるけど運行は再開しているので、このまま車内に居れば帰れる…。
そう思っていました。
20分ほどして、複数のラインが通る比較的大きな駅に着いた時でした。
「こちらの車両は当駅止まりです。続いてお乗りにならないよう〜」
この電車は自宅方面へ向かっていたはず…。
状況を理解できないまま電車を降り、自宅方面への最終便は来ないというアナウンスを聞き自分が家に帰れなくなったことを知りました。
しかし、どうしても帰りたい。
タクシーで帰るには少し距離があって半端でなくお金がかかる…そこでまずは友人を当たろうかと思ったのですが、時は既に深夜1時。しばしの葛藤の末、申し訳ない気持ちもあったのですが結局友人に連絡しました。
私「悪いんだけど、人身事故があって電車が◯◯駅で止まって帰れなくなったから迎えに来てくれないか」
友「めんどいから無理。タクシーで帰れば?遅延で帰れなかったこと証明すればお金返して貰えるよ」
駅員さんからはそのようなアナウンスも一切なかったので、そのようなことが出来るということ自体知らなかった。
何故かこのような状況の時に罪の無い駅員さんに怒鳴り出す人が決まって居て、すごく抵抗があったので、責める様な物言いを避けたかったので駅員さんに声をかけるのすら気が引けたけど、駅員さんに確認した所本当な様子。
その後、駅周辺に集まり始めていたタクシーの1つを捕まえ帰宅し、後日無事に返金を受けました。
手順
まず、初めに断っておくのですが、鉄道会社によっても対応は異なってくるそうです。
基本的に、鉄道会社は乗客を目的地まで連れて行くことが求められるので乗車券の返金or振替輸送は受けられるとは思いますが、それらを受ける為の条件が異なるようですので、必ずしもこれらの手順で受けれるというわけではないことをご理解ください。
どういう時に認められるか
- タクシーが代替輸送対象として認められている時。
- 自分が遅延の影響を受けたと証明するものを持っていて、かつ駅員の人から指示があった場合。
必要な物
- 自分が遅延のあった時間に乗車していたと証明出来るもの(乗車履歴)
- 自分の目的地がわかるもの(乗車券・定期券など)
- タクシーの領収書(出来れば走行距離や乗車時間などもわかるといいですね。)
- (私の場合はいらなかった)代替輸送証明
一番確実なのは、ICの定期券なようです。
IC定期にそのまま乗車日時も残りますし、目的地が定期券に記載されているので明らかですからね。
後日これらの物を持って行き、最寄りの駅員室にて事情を説明するとあっさり返金を受けることが出来ました。
予め、駅員さんにどのような手続きが必要となるのか確認するとよいと思います。
勝手に返金してもらえることをアテにしてタクシーに乗らないように…一応注意です。
最後に
一応書いておきますが、今回のような人身事故のケースだと、これらの金額の請求対象は人身事故を起こした人の遺族あるいは加害者に請求されるようです。
個人的には、自殺で多数の人に迷惑をかけることは正直許されるものではないと思いますが、本当に事故だったりなど本人の意思によらない場合もあると思うので、上記の請求の話を知った今だと多少気が引ける話だったりします。ブログに書いておきながらアレですが。
まぁ大体はこれらの請求を遺族の人が放棄するから鉄道会社側はあまりこの救済を案内することはないという話らしいですが。
知っておいて損の無さそうな話でした。